昨日(2018.08.03)、Bリーグの栃木ブレックスからオーストラリアリーグのブリスベン・ブレッツへの移籍を発表した比江島慎(ひえじままこと)選手が、都内で海外移籍発表会見を開きました。
オーストラリアリーグ移籍会見
比江島:この度は来てくださってありがとうございます。そうですね、あの~オーストラリアに行くことにはなったんですけど、一応アジア人枠、アジア人として行くので、外国人枠って言うこともあるので、結果とか求められて来ると思うので、責任と自覚をもってプレーして来たいと思います。
質疑応答
記者①:28才、このタイミングでオーストラリアへ行く気持ちは?
比江島:本当にあの~この年がラストチャンスかなと思っていましたし、来年ワールドカップもありますし、その次の年には東京オリンピックもありますし、ある程度アジアでは通用する自信は持ってるんですけど、また世界ってなると…一応オーストラリアもアジアって枠にはあるんですけど、やっぱりアジアとは少しレベルも違いますし、頭1つ抜けてますし、世界で自信を得るためにもやっぱり海外に移籍って言うのは、このタイミングでしかないかなと自分の中で思ってて、まあ丁度アジア人枠がまた出来ると言うのも聞いたので、自分がプレー出来るのも可能性はあるのかなと言うのも思ってたので、本当にこれは実現できて良かったと思ってます。
記者②:今回移籍するブレッツのHCはオーストラリア代表のHCでもあるが既に会話はしているのか?
アンドレイ・ルマンHC
比江島:契約するときにテレビ電話では会話は2度くらいしたんですけど、まあ…向こうの監督さんも相当気に入ってくれているみたいですし、自分もオーストラリア代表とやって、素晴らしいバスケットを出来てるなと言うのを実感してますし、そこでやることで自分ももっともっと成長出来ると話しましたし、自分はワールドカップだったり東京オリンピックに向けて もうひと段階成長したいって言う意思を伝えて、それなら私が責任を持って…まあ僕のことを成長できる環境を与えられると言うのも言ってくれたのでブレッツに決めて…と言う話はしました。
記者②:期待しているところは聞かれたか?
比江島:いや、そこまではまだ言われてはないです。
記者③:オーストラリアの印象は?
比江島:一番はやっぱりフィジカルがヨーロッパの国とも比べると、ひとランク上だとは思いますし、その中でもヨーロッパに似た綺麗なバスケット、うまさだったり速さだったりって言うのもあると思うので、その中でやって行けば世界と戦っても多少はプレーを通して慣れてくると思うので、そこはやって行きたいです。
記者③:先日の代表戦にて、どう言ったところに手ごたえを感じたか?
比江島:自分の持ち味はやっぱりドライブだったり、しっかり緩急をつけてフィジカルの中でもゴールにアタックするってところは多少は前の代表の中で出来たんですけど、もっともっと質を高めないといけないと思ってますし、Bリーグでやる場合はマッチアップの相手は自分より小さい相手か同じくらいかって言うのもあるんですけど、オーストラリアのリーグに行くことによって自分よりゴツくて速くて大きくて…まず自分の目の前の相手から勝負が始まると思うので、そう言ったところも1対1でもっともっと磨ける部分があるのかなと思ってます。
記者④:期待と不安それぞれ何か?
比江島:Bリーグから海外のリーグに行くって言うのは少ないと言いますか例が無いと思うので、自分がオーストラリアのリーグに行って失敗したら次が無いのかなって言うところもあると思います。BリーグでMVPを取って行くって言うことなので、日本のレベルを見られるのかなって言うのはあるんですけど、そこの中でしっかりプレー出来て成功すればまた次につながると思う、そこはやって行きたいと思ってるんですけど。
比江島:不安は…どーすかね…バスケで言うとやっぱフィジカルが強いので、そこで対応出来るのかって言う不安はありますし、その中でケガって言うのもあると思うので、そこら辺は不安ですけど。あとは私生活でもやって行けるのかどうか分かんないですし、料理も出来ないですし、英語も出来ないですし、でもそこの中でも人間としても人としても成長できる環境なのかなって言うのは思ってるので、そこはチャレンジして行きたいと思ってます。
記者④:先程の「失敗」の定義とは?
比江島:プレータイムを与えてもらえないって言うことですかね…。なんだろうな…失敗…確かに。なんですかね…うーん、分かんないですけど、失敗するイメージは今のところ無いんで分かんないんですけど、なんだろうな(笑)やっぱりディフェンスのとこでも求められることはあると思うので、そう言ったとこでも負けてしまったりだったり、オフェンスはある程度やる自信はあるので、まあ行ってみないと分かんないですけど。はい。
記者⑤:ポディションは?
比江島:そこら辺はまだ監督とは話してはいないですけど、それは監督が求めるポディションであれば僕はやろうとは思ってますし、もしポイントガードやれって言われたらプレーヤーとしてもまたプレイの幅が広がると思うので、ある程度経験はありますしやることは出来るので、そこは別に自分の希望は無いですけど。
記者⑤:私生活の環境は?
比江島:家は向こうが用意してくれて、通訳の方も一緒に来てくれるのでそこら辺は大丈夫な部分はあると思うんですけど、食事は自分で何とかしなきゃいけないです。はい。
記者⑤:通訳の方はコートに入って試合中も?
比江島:はい、そうです。
記者⑥:ついに実現した海外移籍。今の気持ちは?
比江島:まさか自分でも行けるとは思ってなかったので、海外のチームに受け入れてもらえるってところは素直に嬉しいですし、もちろんまたひとつ成長できる環境があることに感謝したいですし、それと同時に不安の方も結構大きいんですけど(笑)、でも行くからにはやっぱり楽しみですし、プレーに関してはバスケに関しては楽しみな部分が大きいので、実現できて本当に良かったと思っています。
記者⑦:移籍について話したとき、チームメイト・親しい方の中で一番印象に残っているのは?
左から比江島慎・辻直人・張本天傑
比江島:んー…(少し考えて)、まあ最初から辻さんにはずっと相談に乗ってもらっていたので、辻さんには簡単にですけど「自分も嬉しい」って言ってくれましたし、「頑張って来いよ」って背中を押してくれましたし、やっぱり一番親しいので嬉しかったです。(川崎の辻選手は比江島選手と同じ高校&大学で1コ上の先輩)
記者⑧:これからチームメイトになるキャメロン・グリッドン選手等、ブレッツの選手の印象は?
比江島:あんまり…分かってないんですよね、チームメイト(笑)
(会場笑い)
比江島:キャメロン…?
記者⑧:逆にかっこいいです。
比江島:ふふふ(笑)誰ですか、その…キャメロン…何ですか?
記者⑧:グリッドン選手です。この間のオーストラリア戦でもプレーしてたんですけど。
#3 キャメロン・グリッドン
比江島:どこのポディションですか?
記者:ガードで197くらいの…
比江島:あああ…分かりました。
(会場笑い)
比江島:分かりました(笑)まあ本当にどこのチームに行ってもレベルは高いので、まず日々の練習から競争だったり試合に近い環境でやれるので、どのチームメイトであろうと…(笑)ってことはないですけど、本当に楽しみ…チームメイトとも早く馴染んで行きたいなと思ってます。すいません、はい(笑)
記者:海外移籍でどんなことを日本に還元できるか。またファンへメッセージを。
比江島:自分がひと回りもふた回りも もし成長できるのであれば、更に代表で生かせる部分もあると思いますし、やっぱり塁(=ゴンザガ大)だったり、ニック(=川崎)だったりインサイドのところは世界で通用する部分ではあると思うんですけど…
左からニック・ファジーカス、八村塁
比江島:フォワードだったり、2番3番1番だったりって言うポディションで足を引っ張る…ってわけじゃないですけど、負けてしまったり世界と戦えないとは思うので、そこを日本代表には還元できると思いますし、もしオーストラリアで活躍できるようなことがあれば、日本人の評価も上がると思いますし、オーストラリアリーグだけじゃないですけど、世界のリーグにどんどんBリーグの選手が行ける道もできてくるのではないかなと感じていますし、もしオーストラリアに行く選手がいればそれはそれで良いと思います。
比江島:日本のファンの皆さんは、オーストラリアリーグに行くので、僕のプレーは見ることは少なくまってしまうかと思うんですけど、日本代表に参加できるのであれば試合を観に来て欲しいですし、また日本でプレーできる可能性もあるかもしれないので是非観に来て欲しいってのと、もしオーストラリアに生で来てくれる方もいれば多分 自分本当に寂しい思いをしてるので(笑)
(会場笑い)
比江島:日本人の方が来てくれれば僕のプレーにも良い影響が出ると思うんで是非足を運んでもらいたいですね。
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